木谷椎です。   
こちらは、灼眼のシャナX Eternal song -遙かなる歌 のあとがきとなります。
     
     「単行本の加筆作業をしていたら後書きをする時間が無くなっていた」と
     いう、非常に残念な作家の最後の悪あがきでございます。  

ということでシャナXの作業を振り返ると
灼眼のシャナ10巻の物語の登場人物について、最初の段階で伺った話は
「(わかりやすく言うと)主要キャラが全員レベル99の戦いです
…という、当時は漫画の仕事を本格的に初めて1年程度のレベル1の僕は、
     「なるほどー」と言いつつも軽く青ざめていた記憶があります(笑
     
     ゲーム的な比喩を付け足せば、
     主要キャラ殆どが広範囲にわたる     マップ兵器(当然レベル最大)を使い放題なので
     意外と早い段階で自分の表現力の引き出しがカラになるという事態になり
   作画時は常に何らかの特訓が必要とされました。
苦労したけど描くのが一番楽しかったのはイルヤンカさんです。
     
     旅客機並みにデカイ龍が飛び回るシーンは常に悩みのタネでしたが、
     最終的に僕の中でかなり愛着のあるキャラクタとなり、
     なんだか今後も巨大爬虫類を描く勉強をしたいと思うきっかけになりました(笑
他に苦労したといえばガヴィダの6本腕マティルダの『騎士団』モブの紅世の徒の皆さんなど
     枚挙に暇がありませんが、どれもこれも、最初は辛いのに描いていたら段々と気持ち良くなってきて
     不思議と愛着が沸いてくるという、    
     ちょっとしたアレな…いや、レアな体験がありました。
     
     結果として、作画的な技術で得るものは莫大でした。
     というか、原作であるシャナ10巻からは、今まで自分にないものを
   沢山引っ張り出してもらったと思っています。
果たして「レベル99同士の死闘」が僕の手でちゃんと描けていたかどうか、については
     正直自分では解りませんが、やれるだけやらせていただきました。
   
そんなこんなで、
   このド遅筆作家に最後までお付き合いいただいた
   灼眼のシャナのファンの皆様、
   
   原作・高橋弥七郎先生
   いとうのいぢ先生
   原作編集の三木一馬さん
   漫画担当編集の荻野謙太郎さん
   漫画版シャナの笹倉綾人先生
   電撃マ王編集部の皆さん
   
   ほか、シャナに関わる全ての方に感謝を。   
一人ではこの作品を最後までやりきる事はできなかったと思います。
   
言葉下手なので、あとは絵で誤魔化します(笑
     本当に皆様、ありがとうございました!!
   

     
最後はせっかくなので
シャナXにおける主要人物を大体入れてみました。 …と思うんですが、抜けてたらまだスキマがあるので足すこととします(笑 縮小したら絵が潰れてちょっと悔しいので

あとがきイラスト・ちょっと解像度高い版 タテ1200pixel / 300dpi(B4)